ユーシンショーワ引戸錠KHWの再調整

「鍵が緩んでかかりづらい」 点検希望の依頼である。

現場は、3ヶ月前に入居した戸建て賃貸物件。鍵の交換代も払ったのに、鍵がかからない事があって、イライラすると言う。

ユーシンショーワ引戸錠KHW。(コストダウンの為の独特の構造設計だ。正面側は機能を蓋だけにしている)

動きを確認すると、特に問題なく動作している。取り敢えず、分解しながら、確認してゆくことにする。

よくある事だが、戸先框と縦枠との異物による隙間が原因だったりする。確認すると、紙の小さなかたまりが挟んである様な感じだ。何なのかは、その時は気にしなかった。

その異物を除去して、引戸錠の位置調整を行うが、あと数ミリという所で、センターに調整出来ない。だが、そのままでも、ストレスなく解錠施錠はできるようだ。

縦枠の歪みもあったので、その部分も平行して調整する。

何回か動作確認するが、やはり動作が安定しない。何度やっても、安定しない。

あと数ミリのセンタリングの位置調整だが、これ以上は調整シロが無いため調整不可。

結局、取付穴の再加工する事にして、電気ヤスリで開口部を2ミリ広げた。これにより安定して施錠解錠出来て、ストレスはは無くなった。(面倒くさがらず、最初からこうすれば早かったのにと反省する。)

電気ヤスリで2ミリ広げる

他社がやったとは言え、さっきの小さな紙のかたまりを挟んで調整したとしか考えられない。その人は調整しながら、苦肉の策でそうしたのだろう。治具や工具装備の問題だろう。