レバータンブラー錠修理
「鍵の交換見積もり」 自分で外して見たが、元に戻せなくなった。
現場はアンティーク商品を扱うブティック。可愛いドアが目立つ。対象は古いタンブラー錠。ただし使っていないらしい。 ドアノブが戻らなくなったりして、ドアが勝手に開いたり開かなかったりするらしい。
店長も自分で調べていて、交換するにも選択に苦慮したらしいが、取り敢えず長沢の古代NEOレバータイプを希望。
ドアの穴の状況次第で、塞げない穴も出るかもしれないと説明しました。 交換するにしてもワンロック・サムラッチ錠に交換するには、既存の補助錠がやはり邪魔になります。 交換錠はなかなか見つかりそうもないから、錠ケースを開けて、バネなどの部品修理が出来れば、ドア追加工が大工事にならずに済みそうです。
寸法取りに の為に部品外して行くが、結構雑加工の為なのか、フロントのネジが1本固定されていない。(奥の木部が削れているからネジが用なさない。)
一連の採寸後、錠ケースをバラス決意。 そ〜っと外すと、押しバネが折れている所が1ヶ所。その他の部品の破損はない。構成を確認して、長さを調整した仕入れていたバネを差し込んだ。 (いい感じで動作が元に戻った)
あとは、フロントのネジ穴加工と握り玉固定のセットスクリューM6の加工。 セットスクリューはグライダーで長さをカットして調整。可動部分にグリスも塗布し、シリコーン潤滑剤も個別に指して完了した。
何とか目標1時間作業で完了。 このタンブラー錠、板厚、フロントプレートなど2ミリ以上あって、結構堅牢にできている。あと10年は持つでしょう。 鍵関係は今後ご指名いただくことになりそうだ。オーナーとはこういう関係が必要なんだよな。『シリンダーが無い鍵は対応しない他の業者から電話受けた』とオーナー。その業者は、マーケティングが分からないんだろうと。