USHIN-SHOWA NX-7680Lシリンダー@WEST アクト面付け錠の施錠不良修理
「本日入居だが鍵がかからない」
施錠不良修理の依頼だが、本日入居でこのトラブルは一体どういう管理をしているのかと疑うばかりだ。
シリンダーは入居に伴い交換しているようだ。SHOWA刻印のディンプルキー NXシリンダー(7680Lレバータイプ)だ。だが、錠前には外側から確認できる位置に、WESTの刻印がある。室内側の本体には、何も表示がない。
ハンドルタイプからするとWESTアクト錠のようだが、サムターンの形状も異なる。本来はローレット型のサムターンである。ラグビーボール型はSHOWAかMIWA PMKタイプのはずだ。
開口部の大きなSHOWAのシリンダーがあるとは知らなかった。
そもそも現行品のWESTアクト錠用のディンプルシリンダーには、WEST917-G7510(アクトレバー用)シリンダー(専用長座エスカッション付き)がある。また、長座プレートにあるシリンダーヘッド用開口部の穴の大きさが全く違う。その穴はもっと小さく、固定用ネジが2カ所あるはずだが、これには確認できない。
長座エスカッションもWEST刻印があるが、ネジ止めされていない。これまで見たことがない。
とにかく不良の原因を解決することが先決である。調べてゆくと、デッドボルトがストライクに全く入らないのが原因だった。
経年劣化であるとは考えられない。したがって、初期不良であると考えられるが、この物件は築後30年の古いアパートである。したがって、理由は不明である。(ラッチボルトもずれていました)
しかし、調整するにも、面付け箱錠もストライク部品も全く位置が調整できない構造である。丁番の変形や、ドアの歪みも無い様子なので、仕方が無いので、ストライクの一部をなんとか変形させて、デッドボルトとの隙間を0.5ミリほど確保して完了である。
追加作業としては、ストライクの削り加工が必要だが、今回は応急処理とする。
WEB調べると、NATIONAL住宅向けに、WEST+SHOWAのOEM製品(廃番)のようだ。なんともややこしい製品で、すぐには検索できなかった製品である。
現行品としては、SHOWA NX-7680L レバー錠(NXシリンダー仕様)(扉厚36/40ミリ選択)がある。さらに、交換用としてWEST917-7680L用シリンダー(扉厚36ミリ用)もあるようだ。
ここで中止しなければならないのが、長座エスカッションと本体パッキン厚の厚さも考慮する必要があることです。ストライクの位置は埋込みで調整が効きませんから、本体側のパッキンは必要になります。4-5ミリ程度は扉厚より厚くなることになります。