分厚い防御。面一煙返しの隙間解錠の見直し

「鍵紛失による玄関解錠」

申告では、ドアスコープが無い、ボタン付サムターンで施錠一カ所のギザキー。

これは破錠しかないかもしれない思いますが、依頼者がドアスコープを誤認しているケースがあるので、現場で確認してみないと判断できないでしょう。

しかも、今回もIDは住所不一致による警官立会事案です。

現場に到着すると、確かにドアスコープはありません。築後13年のさほど新築ではない物件ですが、ドアスコープがないとは残念な案件です。

ですが、隙間攻撃をするには、防犯サムターンの解錠は出来ません。再度写真を元に依頼者に確認すると、USHIN-SHOWA LSP型に見られる、普及型の大型樹脂サムターンだといっています。カメラで確認すると確かに大型サムターンが確認できました。

さて、次は煙返しの攻略だが、今回はオーバーハング型ではありません。ドア枠壁と面一で、1センチもない煙返しでしたが、それでも条件は悪かったです。さて手順に従って、作業進めますが、今回は隙間が思ったより狭い。ドアの作りとしては優秀な作りで、防御が分厚いのです。

何度かトライするも、治具をスライドするだけの隙間はありませんでした。結局作業は中止です。管理会社との連絡が取れずに、破錠は許可されないので、後日依頼者より管理会社と調整してもらうこととしました。

しかし、解錠できなかったことに悔しさが残ります。今回の面一の煙返しの攻略はハードルが高かったですね。今後の見直しが必要な宿題となりました。