「シリンダーが外れてガタガタになっている」

シリンダーが外れているとは、いったいどういうことなのでしょうか。それでも出入りは可能だという。今朝急に起きた現象だとのことですが、徐々にネジが緩んできて外れたとすれば説明がつきません。

WEST製のアクト面付け錠と917シリンダーが付いていました。そのシリンダーは中でガタガタの状態でした。しかし、このACT錠に防犯性が高い917シリンダーとは似合わない。


サムターン側をみると、MIWA製 PMKと同様なラグビーボール型です。ナショナル住宅のアパートにはよく見られますが、サムターンの形状が異なります。ローレット型サムターンとどちらが旧式なのか不明ですが、現行品は外側の化粧長座からのネジ止め方式になっています。

とにかく分解してみました。

内部のカバーを外さないとシリンダー取り付けが出来ませんので、スプリング等内部部品が飛び無いように慎重に作業を進めます。

本体を外すとシリンダー固定用ネジが完全に緩んでいます。すると、なにかが落ちてきました。配線用のワイヤーの一部です。なぜこの異物があったのか、最初は分かりませんでしたが、分解後再度組み立てをしていて、やっとその異物の意味が判明しました。


厚み調整用のスペーサー代わりに使っていたことでした。入居に際して交換された新品シリンダーでしたが、振動で簡単に外れたために起きた事象でした。

WEST917交換用(SHOWA 917-7680KJ鍵交換用)はDT36ミリ用でした。DT40ミリ用はありません。今回のACT錠は室内側のエスカッシャン2ミリ厚と、外部側の長座2ミリ厚の合計4ミリ短いのです。

正しい交換用シリンダーは、USHIN-SHOWA製 7680KJ DT40ミリ(SCY-77 SCY77)となりますが、ディンプルキーではなくて、ピンシリンダー用キーとなります。

ディンプルシリンダーの場合は、USHIN-SHOWA NX-7680KJ取替用 ディンプルシリンダー DT40ミリ(SCY-81 SCY81)となります。(DT36ミリ用かDT40ミリ用かを指定する必要があります。)

室内側のエスカッシャンを外して組み立てると、シリンダー位置は外側の化粧長座とツライチになりましたが、レバーハンドルががたついてしまいます。ハンドル用のスペーサーで調整しましたが、今度はストライク側との位置関係がずれてしまいます。デッドボルトがストライクとずれてしまい、施錠が出来なくなりました。ストライクの位置調整は不可能な設計でした。

最終的には、1ミリほど隙間が見えてしまい、見栄えが多少気になりますが、これが正しい組立になります。

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