デッドボルトとストライクの干渉による施錠不良の修理
「鍵を開ける時に力をかなり入れないとキーが回らない」
さて、どれだけ古い物件なんでしょうか。それほど経年劣化が進んだシリンダーなのでしょうか。考えながら現場に向かいました。
それでも築後22年の6階建てのペンシルマンションでした。ドアやシリンダーの外見はさほど古く見えませんでしたが、なんとディスクシリンダーでした(しかし、ステンレスが光っている)。
シリンダーは少し硬かったのですが、スプレー洗浄で改善できました。問題はデッドボルトとの干渉のようです。
ドアを押しながら、または、引きながらサムターンやシリンダーを回しますが、症状はよくなりません。ストライクの上部がデッドボルトと干渉していました。
すなわち、ドアが上に上がりすぎて取り付けられていました。デッドボルトとのクリアランスは、マイナス0.5ミリ程度でしょうか。
ケース本体も、ストライクも埋込型に加工されているため、調整不可能です。
丁番を確認すると、大きな隙間がありました。しかし、調整できる方法は丁番起こしか、丁番のネジの遊び分でなんとかするかですが、丁番起こしを使う作業スペースがありません。
丁番のネジを全て緩め、戸先側を下げる方法で、なんとかクリアランスを作ることが出来ました。クリアランスはプラス0.3ミリ~0.5ミリ程度でしょうか。これが限界です。これ以上は、ストライクの上部を削る方法しかありません。今回はこの作業は見送りとします。しばらくは、様子見としました。