MIWA U9.HMD-145A, 部品変形による施錠不良の分解修理

「サムターン施錠動作不良による点検修理」

サムターンからの施錠が出来ないとのことでした。サムターンを動かすとラッチボルトも一緒に動いてしまうと詳細を説明していただきました。

この特徴的な内容は、MIWA HMDに見られる現象です。原因は様々ですが、部品の変形もあるかもしれません。

現場に到着して確認してみると、依頼者の説明通りでした。まずは145A錠ケースを確認しました。念のため分解して再確認しましたが特に問題は見当たりませんでした(バネが飛び出てきますので注意が必要)。

HMDの分解をすることにしましたが、構造が複雑なためあまりやりたくない作業なんですよね。

とにかく分解を進めて行きました。2個のスプリングに挟まれた部品、これら王冠型部品とリングスリーブが引っかかるときがあって、動作不良起こしていることが判明しました。 まさか、このリングスリーブ部品が変形しているとは考えもしなかった。これを修正して動作は改善されました。新品交換製品であれば問題ないのですが、シリンダーコアーを交換して取り付けるような作業をするとなると、組立時に変形させることがあるでしょう。どこかの業者の組み立て不良だろうと思います。動作確認すれば問題ないとのですが、取り付けての確認不足もあるでしょう。