MIWA PR-J.LA-CS 施錠方向の動作不具合点検と修理

「施錠方向に回らない時がある」

想定として、海も近く塩害によるもので、最初はシリンダー汚れかと考えてスプレー洗浄しました。しかし改善されない。 サムターン側からも引っ掛かりがある。どちらも施錠方向。

ならばと、錠ケースのスプレー洗浄を行うが完全ではなかった。 通常作業であればここまでなのだが、どうにもしっくりこない。 原因究明にはここから時間がかかるが、思い切ってケースの分解をすることにした。 旧式のLAケースですね。部品も多く、少し複雑な機構になっています。このタイプは久しぶりの分解です。分解は出来ても再組み立てするには少々手間が掛かるのです。あまり好きではありません。

とにかくカバーを開けます。デッドボルトとカムを繋ぐリンク部品が奇妙な形状です。この部品がデッドボルトロッキングレバーを押し下げるのだが、うまく押し切れない時がある。 加えて、デッドボルトロッキングレバーが押し切れてないので、デッドボルトが引っかかっている。

最初は、奇妙な形状のリンク部品の先端を加工したがうまくいかない。 次にデッドボルトを外しました。干渉している部分を精査すると、板金曲げ加工が少々荒いようで。0.1ミリ~0.3ミリの加工精度が出ていないようですので、チャンファーを付けるようにヤスリで削りしました。これにより改善されました。