MIWA PR.THMTM-1LS サムラッチ錠(HL型錠ケース), 鍵抜き玄関解錠とシリンダー交換
「中国で作ったキーが抜けない」
依頼者は外国人でした。日本語は堪能な方なので、大きなコミュニケーションミスはありませんでした。簡単な作業になるかと思っていました。しかし、「このスペアキーは中国で作った」と依頼者の一言でフラグが立ってしまいました。MIWAのロゴは付いているのだが、なんとも違和感たっぷりのキーでした。
通常スプレー洗浄で進めてみるが、全く抜ける気がしない。少々体重をかけながら力を掛けても抜ける感じがしない。キーにタメージがあるのだろうと思いました。
20分ほど格闘しましたがシリンダーは回りませんでした。結局ドアスコープからの通常解錠してから、シリンダーの分解洗浄することとしました。最悪はシリンダーの交換となることもご了承いただきました。
時間が掛かりそうでしたので、路上駐車の作業車へ一度戻って、コインパーキングに駐めました。
しかしこのサムターン回し作業に時間が掛かってしまいました。木製のドアであることと、解錠方向が下げ方向解錠(右勝手、左勝手関係なく)だった事が理由です。すっかり失念していました。
シリンダーまで分解して、テール方向からキーを押しだしましたが、これも思うように進みません。
これ以上力を加えると、シリンダー内のタンブラーまで変形しそうな感じでしたので、キーを折って新品交換することとしました。簡単に折れたので違和感がありましたが、そのまま作業を続けました。
シリンダー取り出し後、キーを無理矢理抜きましたが、かなりキーにバリが複数箇所に確認されました。かなり柔らかい材質のキーのためでしょうか。タンブラーの変形もあるでしょう。中国製はやはり品質が低いですね。
シリンダーの交換は、PRタイプのコアシリンダーのみの交換として完了しました。