「キーが刺さらないと鍵動作不良」

確かに、先っちょだけでカギが全く挿入できない。堅いと言った状況ではない。
依頼者の行動から、ストーカーからでも何かされたか、外の人間を気にしている。

スコープは駐車場に置いてきたので、暗い場所での目視しかないが、挿入口近くに異物があるような感じはしない。

まさか、接着剤でも塗布されたのか。
でも、一番ピンは普通に動く様子だ。
(接着剤ではなさそうだ。でもスコープは予備を持ち歩くようにしよう。)

大雨と強風がある中の作業だ。(こりゃ難儀しそうだ)分解してみるしかないが、内筒コアを出しても異常は確認できない。
(これは意を決して全バラシするしかないか)

二番ピンが全く動作しない。なにか挟まっている。これ以上バラしたくないが、なかなか取り出せない。
やっと取り出したら爪楊枝の先っちょ5ミリ程度がタンブラの間に完全に挟まって、クサビのように。(これでは洗浄だけでは改善されないわけだ)

異物を除去して、元の戻す作業に入ろうとして気が付いた。タンブラーが何枚かクルッと回っていて、定位置になっていない。(かなり執拗にイタズラされたようだな)

暗い中、良く見えない。老眼鏡+拡大鏡メガネに切替える。(おーっ、良く見える)あの小さ過ぎる板バネを押込ながら作業していると、そのバネが外れた。(あちゃーこりゃ)しかも、真ん中当たりのタンブラー。

(こりゃホントに全ばらしか。)

覚悟を決めて作業開始。風に部品が吹き飛ばされないように、かなり慎重に作業する。結局50分ほど掛かったか。