LIXIL 「リジェーロα」防火扉 主錠シリンダーPR.QDJ-695の破錠解錠

「室内からサムターンが回らず外出できずに閉じ込められた」

築後3年の築浅物件です。ストライクとの位置関係の業者の設置不良だろうと思っていました。しかし、問題はそんなに簡単ではありませんでした。

LIXIL 「リジェーロα」の防火戸、 2個同一シリンダーのPR.QDJ-695+PR.QDJ-696の構成です。

アパートは3階建てです。対象は3階にある部屋です。したがって、キーで外側から解錠を試みます。ドアポストはありませんので、依頼人からキーを受け取りますが、3階のベランダから投げていただきました。

しかし、キーでシリンダーを操作しますが全く動きません。この様な現象は以前にも経験しています。

ハンドル形状から分かりますが、USHIN-SHOWA製QDJ-695が取り付けてあります。この錠ケースの部品不良が原因です。カム部品が完全に鎌デッドボルトと干渉して引っかかって固定されているためです。鎌デッドボルトを隙間から操作して、固定が解除させる場合がありますが、どうにも状況は変化しませんでした。

結局シリンダーの破錠で直接カム部品を操作することで解錠出来ました。22ミリのホールソーで破錠している時の振動で、カム部品の固定が解除されたのでしょう。

各部品の交換は管理会社が手配するそうです。再発するトラブルなのでしっかりと新品交換してほしいですね。