セキスイ(SEKISUI) 錠ケース WEST C55(5200)本体動作不良による分解点検と修理
「違和感があって、キーが回らない時がある」
数年前に中古物件で購入した戸建て物件です。シリンダーはその時交換したらしいですが、引っかかって回らない時があり、心配になってコールいただきました。
閉め出しや閉じ込め等、大事に至らない前にコールする判断を下したことは、賢明なご判断です。
数年前に近所の鍵屋に見てもらったらしいですが、手に負えずセキスイを扱う工務店に頼むよう言われたようです。点検は不十分だったようですね。
錠ケースのフロント刻印は「セキスイハウス」とだけあります。ほとんどが、WESTのOEMなので、C55(5200)タイプの錠ケースです。
交換用シリンダーは、WEST917-GFA52、または、WEST916-GFA52があります。
写真に見える下側のシリンダーはダミーシリンダーです。このタイプにダミーシリンダーがあるのは珍しいですね。
さて、分解すると、錠ケースの部品に摩耗や破損はありませんでした。デッドボルト周りの動きに違和感がありましたので、リンク機構周りの洗浄と潤滑して改善することが出来ました。
バネ周りの組立がややこしいですね。ここまで複雑にする必要があるのでしょうか。とにかく、洗浄後に再組み立てして完了です。
一部設計の問題とも言えるアッパーカバーのデッドボルトガイドと、デッドボルトの四角いカムストッパーとの干渉がありましたが、コーナーRの追加工せずに様子を見ることになりました。
依頼者は、もしセキスイハイムに言えば、ドア交換とも言われること(以前にも同じことを言われたと言う案件もありました。セキスイの強気の営業には驚きます。丸ごと交換より、もっと寄り添った営業方針でもいいと思いますが…)を心配していたようですが、まだまだ現役で使えることがわかりましたので、「良かった」と安堵されていました。
因みに、セット型番は旧型のWEST171レバーハンドル錠ですね。