SHOWA IS.WEST801万能取替用玉座、カギが抜けない時がある
「カギが抜けない時がある」
シリンダー取り付け業者による作業不良でした。 なんとも寂しい原因でした。
現象としては、シリンダー位置が垂直位置にラッチボルトも引っ込んだままだった。 対処方法としては、中心出し調整と引き足締め付けトルク調整をすることで改善されるかと簡単に思っていましたが、キーで施解錠動作を確認するとデッドボルトが出てこないまま、シリンダーは空回り、しかもシリンダーが引っ込んでいる。 この症状は過去に経験があります。作業者の作業ミス、つまり「取付調整不備」ですね。
その状態不備とは、ノブの中心位置(シリンダー)が引っ込んでいたことです。
引き足ネジの締め付けトルクの強すぎによりドアノブが戻らない事例はよくありますが、今回はその作業者は本体シリンダーセットではなく、シリンダーコアだけを交換したのだろう。シリンダーコアを固定するOリングが変形して正しい位置で固定されていなかった事に原因がありました。
Oリングの変形していた場所は2本の爪です。コアだけ交換した時に、不用意に変形させたままに組み付けたためである。 Oリングの爪を叩いて水平に修正させて完了である。 かなりの作業不備業者が多くいるもんだと驚いてしまいます。
再組み付けする時にも気をつける点があります。スピンドルシャフトの向きです。施錠解錠時にはシリンダーは180度だけ回します。そのようになる位置を見つけて取り付ける必要があります。結構めんどくさいのですが。