区営マンション電気錠の解錠修理 MIWA AL02

「鍵はあるがドアが開かない」

朝ゴミ出しに鍵をちゃんと持って部屋を出たが、鍵が動かないという。依頼者は高齢者で、特にこのマンションは高齢者が多いようだ。管理組合会長さんから連絡が来ました。

シリンダーの動作不良かと思いましたが、自動で施錠される電気錠のようでした。キーを差し込んで回すとシリンダーは回るが解錠する様子がない。

GAPから確認するとSingleスローストロークのデッド&ラッチボルトと、トリガーラッチが見える。しかし、GAPが8ミリ以上ある。

(カタログ仕様では『(注1)扉と枠のGAP寸法は6mm以内としてください。』とあるため、広すぎたGAPでトリガーラッチが働いていない状態(ドアは解放状態)と認識して動作が不安定だったと考えられる)

トリガーラッチをピックで押し込んで、キーを回すと解錠された。その後、GAP調整を行うが、ストライクのプレートにスペーサーを噛まして、3ミリ程度の隙間に調整する。

ストライクには、マグネットも装着されているが、これは電気的なスイッチ(ソレノイドスイッチ用)なので、通電せずに使用しているこの住宅では意味は無い。

このマンションでは将来ハンディキャップ向けとしても、バリアフリー仕様で車椅子でも対応できるように、電気錠を導入しているとのことです。しかし、まだ配線はフリーで結線させていませんので、システムとしては途中でやめているようです。