PR.PGF714-B5シリンダー+サムターン分解洗浄 塩害を凌ぐ丹沢山地吹き下ろしでの劣化

「玄関鍵が硬すぎて回らない。折れそうだ」

現場に向かいながら確認します。GoogleMapの写真みると、プッシュプルグリップハンドル錠ですが、GOAL GOEタイプであれば、分解は限度があります。状態が気になります。

MIWA PRでした。このタイプは、シリンダー動作不具合が多くあります。そのほとんどは、上側が多いですが、今回は両方です。

築後12年のさほど古くない、どちらかと言えば、まだまだ新しい物件です。しかしながら、丹沢山系からの吹き下ろしの雨風がモロに影響する向きにドアが集中していました。

驚いたのは、赤サビが視認出来たことです。下側のシリンダーヘッドの部分です。まだ、15年も経たないこのマンションでしたからです。結露などかなり良くない環境なのだろうと推察されます。

しかも、サムターンユニットまでも動作が鈍いものでした。まずは、シリンダーから分解洗浄を行い詳細を確認します。この部屋のオーナーは賃貸物件にしており、新規入居者に対して鍵の交換はしていない事が分かりました。

シリンダーは内筒、外筒ともかなりの汚れが目立ちますが、赤サビの影響は大きくなさそうでした。いつもより余計に洗浄と確認を繰り返して改善されました。

サムターンは、かなり汚れています。室内側にあるにも関わらず、大量のホコリが塊で視認出来ました。これもバネが飛び出ない程度に分解洗浄で改善ました。

ドアクローザーのアームの長さ調整が不十分でもあり、閉まる直前に『ガクッ』っと音がします。気にしなければ、問題ないので、依頼者の確認了承でそのままとしました。

次回同じ現象が起きたのであれば、その時は交換になることをお伝えして完了です。

恐るべし丹沢山系の事案でした。