ドア落込みによるストライク-デッドボルト干渉 丁番の調整
「ドアの鍵がかから無い」
現地で管理会社立会による鍵の受け渡しで入居したようですが、鍵が内側外側からもかからない状況とのことです。
現場で確認すると、なにか不明な部品が落ちています。金庫丁番に使用するスペーサー(FUKI SS-53刻印)の用でした。入居に際してシリンダー交換をどこかの業者が対応したようですが、これは不確実な対応でした。
デッドボルトを確認すると、1ミリほどドアが落ち込んでおり、ストライクに入っていません。ドア枠にも大きく擦ってドアの開け閉めに抵抗を感じて違和感があります。
試しにこの金庫用スペーサー2ミリ厚を入れれば、スムーズなドア開閉と施錠解錠操作が可能となりました。しかし、この部品は適用できません。簡単に落下するからです。内径12ミリ外形20ミリのワッシャー代用品もありません。丁番起こしを使って調整するか、ストライクの一部切断加工をするしかありません。
ストライクと躯体への加工は、大家さんの許可が必要になるので、今回は見送ります。結果丁番起こしで0.5ミリのクリアランスしか得られませんでしたが改善完了です。あとは、管理会社へ説明して大家さんの許可を得ての手配を依頼しました。
丁番用スペーサーは結構高いので、軸心12ミリ、外径18-20ミリ対応の代替え品(標準ドアスコープ用でも兼用可能ですが)を揃えておくとしましょう。