ALPHA 新日軽コンポーレ レバーハンドルの故障による交換

「玄関の取手がグラグラしているので修理か交換」

ドアのノブとのご申告でしたが、レバー錠でした。外側からは特に問題は見られませんでしたが、室内側を確認してみると、レバーが外れかかっていました。

しかも、レバーは斜めになって、固定用のネジも無くなっており、エポキシ系接着剤で固定されています。どういうことでしょうか。

レバーが接着剤で固定されている辺りから、シャフトが見えていますが、捻れています。かなり大きな力でレバーを回したのでしょうか。

見積りをするには、全体を完全分解してみないと詳細は分かりません。

しかし、ここからが時間がかかりました。レバーシャフトの捻れは修復が不可能です。

グラインダーでレバーを切断しますが、シャフトが捻れているためにケースが引き抜けません。無理に引き抜こうとすると、噛み込んでしまう可能性があります。

ドアに傷を付けてしまうため、グラインダーはこれ以上使用できません。ハンドヤスリでも作業性は上がりませんでした。回転ヤスリでも同様です。結局、電動ヤスリの先端で、ジワジワと時間をかけて、そのシャフトを抜き取りました。

本体錠ケースを取り出しますが、今回はカバーを開けての分解作業が必要になります。部品の破損があったのならば、交換しなければなりませんが、このALPHA 錠ケース2245Aは廃版になっており入手ができません。

MIWAなどの代替品でセット交換になります。大きな工事になり高額になります。

兎に角、真の原因を突き止めるために、分解に取り掛かりますが、側面からのバネの位置などを確認して、破損部品がないか、または、飛び出て来る部品がないかも確認します。

どうやら内部部品の破損は確認されませんでした。ただし、ラッチボルト用のバネがかなり弱くなっています。最初からなのか、過去の作業者によるものなのか、原因は不明ですが、手持ちの適度なスプリングバネに交換します。

次は、ハンドルです。ALPHA用のハンドルは、在庫にありませんでしたので、GOAL用のレバーハンドルを使うこととしました。ただし、ハンドルシャフトのサイズが異なります。この錠ケースは、7ミリ角(通常より細いのです)になりますが、GOALのハンドルは8ミリ角です。

結局、グラインダーで削ることとなりました。4面均等に削る必要があり、しかも、焼きが入っているので、この作業に1時間ほどかかりました。ステンレスになりましたが、いい感じですね。