室内閉じ込めによる解錠,TOSTEM QDC-19用セキュリティサムターンの欠如
「室内から玄関を開けることが出来ない、閉じ込められた」
室内に閉じ込められているのは若い女性でした。電話での依頼者は男性で、この部屋の住人でした。すでに出勤しており、帰宅することが出来ないとのことでした。
現場に到着すると、トステムのプッシュプルグリップハンドル錠です。玄関ドアにはポストもドアスコープもありません。
(さてどうやって中を確認しましょうか)
ドア越しにヒヤリングします。上下両方が施錠されていますが、下部のみサムターンで解錠できないようすです。さらに聞くとつまみがないと言っています。
(窓を探すとするかな)
鍵を渡してもらうために窓を探しますが、裏手にあるようです。しかし、かなり狭い隙間をなんとか通過して、カギを受け取るしかないようです。
カギはFUKI製のiNAHO ティアキー(Tierkey)です。珍しいですね。キーの剛性が小さいことから耐久性は期待できないですが、オーナーさんのコスト重視の結果なのでしょう。
カギで解錠すると、確かにサムターンが外れていました。鍵付きのセキュリティサムターンでした。
つまり、外出時、外からは上下両方施錠できますが、中からはサムターンが付いている上部のみしか解錠出来ません。中に人がいるにもかかわらず、上下施錠して外出してしまった男性の操作ミスでした。
該当するセキュリティサムターンは、TOSTEM QDC-19用の商品がここから入手できます。